競馬予想に指数は大切なファクターの一つとなりますよね。
しかし、指数がどんなものなのかを知らずに利用しているだけでは、指数本来の力を発揮することはできないでしょう。
そこで、まずは競馬指数の出し方を学んでください。
当記事では、代表的な競馬指数の出し方を解説していくのぜひ参考にしてください。
競馬指数の基本的な出し方
競馬指数とは簡単にお話すると、競走馬の強さや速さを数値化したものです。
そのため、単純に競走馬の強さを測るために利用する方も少なくありません。
しかし、競馬予想に指数を利用しているけれども、「指数の出し方を知らない」という方がほとんどでしょう。
競馬指数の出し方は一つではありませんが、どの指数でも基準タイムを基にして指数を算出しています。
基準タイムとは、競馬場の距離ごとに開催されたレースの1~3着に入賞した競走馬の平均タイムを数値化したものです。
そして、この基準タイムを基に様々な要素を加えていきます。
この数値化した基準タイムより高い数値なのか、低い数値なのかを指数によって算出することで馬の実力測ることができるのです。
代表的な指数と言えば、
・スピード指数
・上がり指数
・先行指数
・距離指数
・馬場指数
などがあるので、これらの指数の出し方について解説していきましょう。
スピード指数の出し方
指数を提供しているメディアなどで一番見かけるのが「スピード指数」ではないでしょうか?
このスピード指数は、数ある指数の中でも代表的な指数となっており、レースのタイムを数値化したもので、競走馬の走る速さを数値で確認できるものです。
当然、タイムが速い競走馬のスピード指数は高い数値になってくるので、単純に「速い馬」を見つけるのに重宝します。
しかし、距離や馬場状態や馬の調子などで結果は左右されてしまうため、必ずしも的中するわけではないので注意してください。
そして、この「スピード指数」は競馬予想に欠かせない「前走のタイム」「上がり3ハロン」「調教タイム」などから出されているため、競馬予想の基本を抑えた指数となります。
ちなみに、スピード指数の出し方は様々ありますが、基本的に下記の計算式に当てはめて算出されるのが多くなっているようです。
スピード指数= (基準タイム-走破タイム)×距離指数+馬場指数+(斤量-55)×2+80
また、様々なメディアで公開されている独自の指数は、このスピード指数をベースに作られているのが多くなっています。
また、西田式スピード指数では下記のように解説しています。
競馬は速いタイムを出した馬が勝利を手にします。速い馬を探すのが競馬予想の第一歩ですが、走破タイムはそのままでは比較できません。スピード指数は走破タイムを左右する要素(芝とダート、距離、負担重量、馬場状態の違い)を計算し、各馬の走破タイムを比較可能な指数として表しています。
上がり指数の出し方
続いて、「上がり指数」の出し方を見ていきましょう。
「上がり指数」を簡単に説明すると、「スピード指数」を前半と上がり3ハロンに分割して計算し、その上がり3ハロンとなる部分が「上がり指数」となります。
競馬のレースでは終盤3ハロンあたりからペースアップすることが多く、3ハロン辺りから発揮される競走馬の力は競馬予想には欠かせないファクターとなります。
そのため、「上がり指数」の指数が低いのであれば、終盤3ハロンの勝負所で実力を発揮できなかったことを表し、逆に指数が高ければ終盤3ハロンで脚を発揮できたことを表すでしょう。
しかし、上がり指数は終盤3ハロンについての指数となるため、ペース指数を併用して競馬予想するのがおすすめですね。
また、西田式スピード指数では下記のように解説しています。
スピード指数を前半と上がり3ハロン(ゴール前の600m)に分割して計算。その上がり3ハロン部分の指数が上がり指数です。この指数が低いと、後半の勝負所で上がりの脚をなくしたことを表し、高ければ上がりの脚が良かったことを表しています。ただ、上がり指数は前半のペースに左右された結果の数値であり、常にペース指数との関係で比較しなければなりません。
ペース指数の出し方
ペース指数は序盤から終盤までのレースで走るペースを数値化して出しています。
そのため、指数が低い競走馬はスローペースで走る、指数が高いとハイペースで走ると考えて良いでしょう。
「ペース指数」だけを使って競馬予想するのは非常に難しく、精度の高い予想を出すことができないので「ペース指数」と「上がり指数」を組み合わせて予想を考えるのがベターです。
また、「ペース指数」は競走馬の実力を知るだけではなくレース展開を考えるファクターとして非常に重要になります。
例えば、「ペース指数」が低くスローペースの競走馬が多いレースではどうなるでしょう?
スローペースの競走馬が多く出走している場合、先行を取る逃げ馬が有利になるなど、考えられるポイントはいくつもあるので、レース展開の予想に活用してください。
また、西田式スピード指数では下記のように解説しています。
スピード指数を前半と上がり3ハロン(ゴール前の600m)に分割して計算。その前半部分の指数がペース指数です。この指数が低いとスローペース、高ければハイペースだったことを表しています。標準的に、短距離ほどペースが速く、長距離ほど遅くなります。
先行指数の出し方
先行指数は、距離やクラス別に標準値が設定されたベース指数と比較して数値を出しています。
つまり、先行指数はその競走馬が先行を得意としているのかどうかを測る平均点と考えて良いでしょう。
例えば、先行指数が高い競走馬は逃げを得意としているので先行する傾向が多く、逆に先行指数が低い競走馬は「差し」など後半に勝負をかける脚質が多くなっています。
この先行指数の数値を見ることで、対象となる競走馬が先行馬なのか、追い馬なのかなど、簡単に脚質を確認することできるのです。
また、西田式スピード指数では下記のように解説しています。
ペース指数は距離・クラス別に標準値が設定されており、その標準値と比較したものが先行指数です。先行指数が高い馬は逃げたり先行したりすることが多く、先行指数が低い馬は集団の中段以降に位置することが多くなります。
距離指数の出し方
距離指数は、競走馬がいままで走ってきた距離を平均化し数値を出しています。
基本的な出し方は、下記の計算方法で算出しています。
1秒÷基準タイム×1000
また、西田式スピード指数では下記のように解説しています。
この指数は 1秒÷基準タイム×1000 の計算式から求められたものです。
1600mが1.0になり距離が長くなれば小さく、短くなれば大きくなります。
通常3000mでの着差1秒と1200mでの着差1秒とでは価値が異なります。
馬場指数の出し方
競馬予想において、当日の馬場状態は非常に重要なファクターとなります。
馬場状態は競馬場が同じだったとしても、開催日ごとに異なり、走破タイムや指数にも大きな影響を与えてくるでしょう。
しかし、この馬場状態を毎回競馬予想に加えるのは手間でもあり、なかなか難しくなってきます。
そこで、使えるのが「馬場指数」です。
馬場指数は、当日の競馬場が芝なのかダートなのかだけではなく、雨で馬場が濡れているのか、乾いているのかなどを数値化し、指数を出しています。
そのため、競馬予想で重要となる馬場状態と競走馬の関係がひと目で分かるので、その日にあった予想を考え出すことができるのです。
まとめ
以上、当記事では代表的な競馬指数の出し方を解説しました。
競馬指数は競馬予想には欠かせない予想のファクターの一つとなりますが、その出し方を知らないと本来の使い方を間違えてしまうことがあります。
そこで、当記事で解説した「スピード指数」「上がり指数」「先行指数「距離指数」「馬場指数」の基本的な出し方を覚えて、指数をうまく活用していきましょう。